第1回分類 第1回詳細1 第1回詳細2 第2回培養細胞 第2回詳細 第3回メダカ 第3回詳細 第4回遺伝子組み換え 第4回詳細
特別編1培養細胞 特別編2ウニのクローン 総合学習@GFP 総合学習Aクロマト 総合学習B電気泳動 生物UラムダDNA解析
場所: 神奈川県立逗子高等学校 生物実験室 C館3階
講師: 東京海洋大学 海洋科学部 助教授 薬学博士 羽曽部 正豪 先生
参加者: 3年必修生物U選択者 26名
これは教科書にも説明されている基本的なことですが、生徒は十分理解していないように思われます。
細胞から個体が作られている様子を、連続したまとまりとしてとらえさせたいと考えました。
細胞が集合し組織を形成する仕組みを、培養細胞を使った描画実験によってとらえさせます。あわせて、培養細胞の扱いを体験させます。
1日目 培養細胞の観察を行いました |
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羽曽部先生が培養細胞について説明をしています。 | 培養細胞が入っているボトルです。常時かくはんしておく必要があります。色が赤いのはフェノールフタレインが入っているからです。PHが酸性になるとフェノールフタレインの赤色が消えることで異常が生じたことがわかります。 |
細胞液をシャーレに入れて観察をします。浮遊状態の細胞の様子です。丸い形をしています。中央の細胞は分裂中と思われます。 | シャーレの底に接着・伸展しています。平べったくなった細胞が隙間なくシャーレの底に張り付いている様子がわかります。 |
倒立顕微鏡を使うと培養中の細胞の観察が連続して出来ます。 普通の顕微鏡を使う場合はスリットスライドグラスに細胞液を入れます。 |
倒立顕微鏡はレンズが下に付いているので、シャーレや培養ボトルの底に付着している細胞をそのまま観察できます。普通の顕微鏡ではシャーレのふたを開け培養液を捨てないと観察が出来ません。 |
シャーレの底にコラーゲンで描いた絵の上に細胞液を入れて培養中です。 | 約1時間後、細胞液を捨てクリスタルバイオレットで染色をします。コラーゲンで描いた絵の部分にだけ細胞が接着していることがわかります。 |
2日目 ニジマスの稚魚のパラフィン切片標本を作ります |
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試料をアルコール→キシレンなどの有機溶媒→溶けているパラフィン(ろう)と移すことで細胞の大部分を占めている水をパラフィンに置き換えることが出来ます。これを冷→してパラフィンを固めればろうの固まりを削るようにして、試料を4/1000mm程度の厚さにスライスすることが出来ます。 これはミクロトームを呼ばれる機械を使ってパラフィン切片をスライスしているところです。スライスされた切片は1枚ずつバラバラにならずにつながってリボン状になります。 切片は習字用の筆で扱います。手で触れるとパラフィンが柔らかくなってあちこちにくっついてしまいます。 |
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羽曽部先生の指導を受けてパラフィン切片をきる体験をしています。こつがいるためになかなか先生のようにうまく切れません。パラフィン切片はスライドグラスに貼り付け十分乾燥させます。 | パラフィン切片を貼り付けたスライドグラスはキシレン→エタノール→水と移してパラフィンを水に置き換え染色をします。染色後はエタノール→キシレンと置き換え封入剤を滴下しカバーグラスをのせて永久プレパラートのできあがりです。 |
ヘマトキシリンで染色をしています。バットの中の金属のかごに縦にスライドグラスがさしてあります。ヘマトキシリンは核を紫色に染めます。 | 流水で洗うときれいな紫色になります。この後細胞質などが赤く染まるエオシンで二重染色をします。これをヘマトキシリンエオシン二重染色(HE染色)とよび。最も標準的な染色方法です。 |
ニジマスの稚魚の縦断面の切片です。プレパラートを直接スキャナで取り込んだものです。この一枚のプレパラートで動物組織が全て観察できます。 |
詳細はここをクリック (まだ工事中です)
1日目の培養細胞の観察と文字書き実験を羽曽部先生から材料の提供を受け2年生の全クラスで実施しました。この実験を普通の生物Tの授業に取り入れる試みです。特別編
第1回分類 第1回詳細1 第1回詳細2 第2回培養細胞 第2回詳細 第3回メダカ 第3回詳細 第4回遺伝子組み換え 第4回詳細
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