第5・6回 「遺伝子の内容を読んだり書き換えることができる」の記録2(DNA鑑定) |
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キットの中身です。後列がDNAのサンプル。前列が左から分子量マーカー、DNA染色液、色素マーカー、制限酵素、純水 |
チューブにDNAのサンプル、制限酵素を入れています。 |
遠心分離器(ちびたん)でスピンダウンしよく溶液を混合します。37℃で一晩反応させDNAを切断します。今日はこれで終了です。 | 2日目はまずアガロースゲルを作ります。トレイの左側に溶けたアガロースを流し込みコームをさしてウェルと呼ばれるくぼみを作ります。このくぼみにDNAのサンプルを入れます。 |
電気泳動装置(ミューピッド)にゲルをセットし一晩制限酵素を反応させたDNAのサンプルをゲルのくぼみ(ウェル)に入れます(ロードする)。細かい作業なので緊張します。 | 20μlのマイクロピペット(ピペットマン)でDNAサンプルをゲルに入れていきます。DNAのサンプルにはあらかじめ色素マーカーを入れて見やすくしてあります。ゲルは緩衝液の底に沈めてあります。光の屈折で深さがわかりにくいので結構難しいです。 |
電気泳動を行っています。DNAはマイナスの電荷を持っているので電圧をかけると+極に向かって(左へ)移動します。DNAのサンプルはゲルの中を移動するのでDNAのサイズが大きいほどゆっくり移動します。色素マーカーの色の薄い方が5本目の線を越えたら終了です。DNAは無色なので全く見えません。 | DNA染色液(ミューピッドブルー)でDNAを染色しています。これでDNAを見ることが出来ます。ミューピッドブルーは1分で染色が完了します。染色後エタノールと蒸留水に浸しゲルを洗い適当な濃さになるように脱色します。 |
結果です。ライトボックスの上にゲルをのせて写真を撮ります。制限酵素はDNAの特定の塩基配列を認識しその部分でDNAを切断します。電気泳動では小さいDNAの断片ほど長い距離を移動します。全く同じDNAであれば同じ制限酵素で切断したDNAの断片の大きさはすべて同じになるはずです。犯人と容疑者3のサンプルのDNA断片の長さはすべて同じであることがわかります。つまり犯人と容疑者3のDNAは全く同じものである、つまり同一人物のものである可能性が高いことがわかります。 |
第1回の時に配布しておいたメンデル遺伝とセントラルドグマのテキス「DNAとは何とは何か・はじめて学ぶ人のために」のPDFファイルです。ここをクリックするとダウンロードされます。
当日配布したテキスト(遺伝子組み換え編・DNA鑑定編)のPDFファイルです。ここをクリックするとダウンロードされます。
テキスト(DNA鑑定編)のhtml版です。ここをクリックしてください。
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*テキストはバイオラッドのキットに付属しているものを参考にして作成しました。一部の図はキットの図を改変したものです。