ウニの発生を観察しました・受精と卵割

バフンウニです。12月から3月が繁殖期です。

通常発生の実習の方法を改良し、受精と卵割をほぼ確実に観察させることが出来ました。

2 年の生物Tでバフンウニの発生の観察を行いました。普通の受精と初期発生の観察と平行して、 Ca2+ 欠如海水中で発生させる実験も行いました。

実験方法などの詳細は ここをクリック!!

授業で使ったワークシートは ここをクリック!!

1時間目:

ウニの人工受精を行いました。

ウニを一回で殺さないために、電気刺激法を用い ました。

受精膜があがる様子を観察しました。

2時間目:

初期発生のいろいろなステージを観察しま した。

第一卵割を観察しました(クラスによっては 第2 卵割)。

Ca欠如海水中での異常発生の観察を行いました。

異常発生のページを見てください。 ここをクリック!!

受精膜が出来る様子

精子を見やすくするために位相差観察を行いました。生徒は通常の明視野で観察させました。

この写真は見えなかった生徒のためにモニターにうつして観察させたものです。

@ 未受精卵です。対物40倍。↑

A 右上に進入しようとしている精子が見えます。精子の頭部が白く見えています。↑

B 受精膜ができはじめました。↑

C 精子が多すぎて多精になっていいるため、数カ所から受精膜が出来はじめてるのがわかります。↑

D 受精膜が出来上がりました。↑

授業中に撮影した動画から静止画を切り出したものです。最初から終わりまで約40 秒間です。

Quick Time動画です。ここをクリック!! サイズ 0.9M 30秒です。

第一卵割のようす

受精後約50 分後に第一卵割、90分後に第二卵割が起こりますがばらつきます。

10分間隔で同じ卵を受精さ せ、先に受精させた卵を時々実体顕微鏡で観察し、卵割を始めたら、後に受精させた卵を シャーレに入れてすぐ配布しました。

この方法で、ほとんどの生徒に卵割の瞬間を観察させることが出来ました。

40倍の対物レンズで明視野観察を行ったものです。受精膜は位相差より明視野のほうがよく見えます。

よく見ると、細胞質中に分裂装置らしきものがかすかに見えます。

この写真は授業中に撮影した動画から静止画を切り出したものです。始めから終わりまで約6分間です。

@ 後期と思われます。対物40倍。↑

A 終期・細胞質分裂が始まりました。↑

B かなりくびれが深くなりました。この時期の胚が分裂期の終期です。卵割の蛍光観察のページを見てください。↑ ここをクリック!!

C ほぼ終了です。↑

卵割のQuick Time動画です。ここをクリック!! サイズ 0.9M 約2分
3倍速で再生します。

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